当時書いたメモの加筆修正版
東京公演は仕事で泣く泣く干したので待望のHelplessツアーでした。
直前に長田さんがコロナになって札幌公演が延期、次の大阪公演もどうなることやらだったけど無事開催されてよかったです。
やっと新曲2曲聞けた。
邦画、すごく歌詞がツボ、なんか刺さるんだよなあ。チューリップ以降では一番好きな曲かもしれない。
春は溶けてで本編終わるの明るくて前向きでよかった。
月日が経つにつれて濡れゆく私小説が自分の中にぴたっとハマるというか好きなアルバムになってきていて、そんなところで砂に紛れて通り恋ラッパー聞けたのうれしい。大阪に行くと初めてindigoのライブに行った心実ツアーを思い出す。
アルバム幸せが溢れたらの曲はとてもとても私にとって特別で、ライブで聞く度に感情がぐちゃぐちゃになる。花をひとつかみ、イントロのベースかっこよかったな。理由はわからないけど、泣けてしまった。
ライブに行くたび「この曲にはそんな意図、背景があったんだ」と知ることがある。
絵音さんがMCでツアータイトルHelplessの由来を話していた。
「絶望の先にある美しさ」
絶望の先に出来た曲が蒼糸で、この曲のおかげで前を向けたと。そんな前置きからの蒼糸はこれまでとは聞こえ方が違った。
もうひとつ、個人的に聞こえ方が違った曲があって。以前にライブで幸せが溢れたらを聞いた時、この曲に重なった心の奥底に閉ざしていた辛い思い出と感情が走馬灯のように浮かんできてぐちゃぐちゃになったことがあった。
でもこの日は落ち着いて受け止めて聞くことができた。やさしい歌だった。生で聞くイントロとアウトロのツインギターが美しすぎるんだよなあ。
indigoのライブに足を運ぶ理由は、演奏が美しいから。音源ももちろん最高なんだが、生だとさらに、より、もっと、何倍も魅力的に聞こえる。感動する。
夜行秘密が思ったよりも届かなかった、と漏らしていたのもこのライブだったっけ。
このライブから時が経って、indigoを取り巻く状況景色は少しずつ変わってきているなあと感じる。彼らがもっとたくさんの人に届いてほしいと願っているのだから、どんな形でも私は応援したい。
ライブ後に書いたこの文章、どういう気持ちで書いたか忘れてしまったけど今も考えていることはあまり変わっていない。
.
音楽も人も世界もなんでも一方的なものなんてなくて決め付けられなくて、多角的でとても複雑すぎて難しい でもそういうものなんだって知っていることが大事で、そういう人間でありたいと思う