今日もお腹痛い

感想などを書きます。

20230610.11 独特な人 第六回公演 PUNK3

 

今年も見に行きました。独特な人。

あまりにもクローズドなコンテンツすぎて川谷絵音ファン以外に「独特な人」という概念がうまく伝わっていない気がするのだが、絵音さんの音楽以外のアウトプット活動、とでもいうのだろうか。基本的に本公演はお芝居です。

今年のテーマはパンク。

 

本公演は1日目昼と2日目夜を観劇。

前夜祭についてはこちら↓

 

登場人物

PUNK3のメンバー

絵音さん コウタ(ギター)

課長 J.J.FAT(ベース)

シナリオアート クミコさん アユミ(ドラム)

 

PUNK3のマネージャー

1日目 スピードワゴン小沢さん ヒカル

2日目 柏木ひなたさん アカリ

 

VTRパート、演劇パート、ライブパートを織り交ぜて、

伝説のバンド PUNK3の結成から解散までのドキュメンタリーという体で物語は進んでいく。

 

VTRの方では、PUNK3をよく知る方々へのインタビューという体でゲスト

下北沢ERA店長 久保寺さん

ROCKIN'ON JAPAN編集長 小柳さん

KEYTALK 巨匠さん

さらば森田さん

 

基本は本人役だったのですが、森田さんだけ薬の売人役、面白パート担当でした。

 

以下感想、書きなぐり。

とにかく!クミコさんがとっても素敵だった!!!これに尽きる。

歌声もドラムも表情もすごく感情が乗っていて、かっこえー。

ソロ曲とっても感動しちゃった。

特に1日目はクミコさんのドラムに見蕩れてしまった

お芝居は初めてっておっしゃってたんだけど、普通にお上手だった。ナチュラルな感じで。

というか、歌声がすごく私好みで、とてもよかったです

 

課長は普段ちょけてる役なんですが、

だからこそシリアスなシーンとか、感情を出すシーンが引き立つというか。

独白のシーンは熱演で、とても感動した。

昨日の演説会からの流れで「フレンズに影響された芝居」って絵音さんが揶揄してたけどw

(課長が最近フレンズという海外ドラマにハマっていて、身振り手振りが激しいという話)

でも舞台って割とあんなもんではないでしょうか!?良かったけどなー。

あと前の席だと服の下でもでべそが視認できてしまって、めちゃめちゃ気になった。笑

いや、へそヘルニアって笑い事じゃないのだけどね

公演翌日病院に行くっておっしゃってたけど、ほんと、お大事にしてほしい。

 

絵音さんの弾き語り、すごく歌声が綺麗で澄んでいて。

2回目はめっちゃ前の方の席だったんですが、弾き語りのシーンで絵音さんの生の声すらも聞こえて。

本当に貴重な体験でした。もうこんな機会二度とないかも知れねえ。

このシーンの絵音さんのお芝居すごく良かった。

あと2回目改めて見ると、VTRの絵音さんのキャラと芝居の絵音さんのキャラ違いすぎてワロタ。

少し気になったのが、絵音さん舞台上でがっつり横向いて喋るの。

Twitterで感想とか見てると、脇の方の席だと「顔見えない」って結構言われてて。

まあ例外もあるけど、基本お芝居は正面にちゃんと表情見えるようにしたほうがいいかなあって思った。もったいない!

 

1日目、2日目両日見たので、マネージャーも小沢さんと柏木さんの2パターン堪能できた。

 

小沢さんって素でああいう熱い感じだから、自然体だから言葉がスっと入ってくる。面白いけど、ちゃんと感情が伝わるの。すごい。

あとカテコの小沢さん面白すぎた。

 

小沢さんからの柏木さん、どんな感じになるんだろう?思ったけど柏木さんなりのファニーなマネージャーになっていて素敵だった!

2日目の夜はもはやアドリブ合戦みたいになってたし、大荒れの舞台上だったけどw

それに食らいつくようにアドリブかましまくりの柏木さん、すごい!面白かった。

弾き語りのシーン、柏木さんの歌声がしっとりと素敵で。

小沢さんの時とは変わってしっとりといいシーンに仕上がっていたw

 

最後のライブ、1回目はもっと盛り上がってもよかったのでは?って思ったけど、2回目は聞き入っちゃう気持ちも分かるなってなった。

1回目は割とハッピーな気持ちで見てたんだけど、2回目は悲しいライブだった。

物語としては結局このバンドは解散してしまうわけで。

公演としても最後だし。

もう二度と手に入らないものだから美しい。

目と耳に焼き付けておかなきゃって。

まあ1曲だけだったんですけども。でもとっても心揺さぶられるライブだった。

特に2回目は生演奏の迫力がすごくて、余計に。

歌詞も詳しくは覚えてないけど物語とリンクしていて切なかった。

歌詞自体は英詞なんですけど、和訳がスクリーンに投影されていて。

一箇所だけ(多分)英文そのままのところがあって、その文の中に”farewell”って単語があって。

英語弱者なので、どういう意味だろうと帰りに調べたらさようならという意味だと知りました。

”good bye”よりもより強いさようなら。永遠の別れとかで使うらしい。

もうPUNK3とは永遠の別れなんだなって泣く。

 

狭い箱で生の楽器の音聞くと、やっぱテンション上がった。

ライブも実際のライブハウスみたいな感覚があって、みんなで作り上げる感じがすごく楽しかった。

絵音さんの楽曲ってわー!ってガンガンノる、わけではないじゃないですか。

でもPUNK3はライブでみんなで盛り上がりたい!みたいな、そんなバンドですごい新鮮だった。

シンプルな分、体当たりで直に体温を感じるみたいな。

若者がこんなの見たらみんなロックスターになりたくなっちゃうだろ!!って思った。

あと自分も大学時代バンドやってたから、なんか懐かしい気持ちになった。

やっぱりギターロックがかっこよいなあって思ったりとか、

純粋にバンドに憧れてた頃の気持ちとか、

バンドやってて楽しかったなあって記憶が掘り起こされて酷く感傷的な気持ちで帰った。笑

 

おそらく、絵音さんのバンド観みたいなものが描かれている公演だったのかなと。

『続・独特な夜』の上映映像の中で、「絵音さんはなぜ1人で音楽を作るのではなく、バンドにこだわるの?」ってインタビューがあって、絵音さんはなんて答えていたっけうろ覚えだけどみんなで作る方がいい、みたいなことを答えていたんですよね。

バンドって楽しいよね!かっこいいよね!、そんなメッセージを受け取った。

劇中ではバンドのキラキラしたとこだけじゃなくて、ぶつかり合って喧嘩するみたいな裏の部分も描かれているんだけど、そういう部分も含めて、私はバンドが好きだなって思う。

 

欲を言えば、またどこかでPUNK3に会いたい、せめて音源を聞きたいなあって思うんだけど、叶わぬ夢かな。

個人的にはDo It,Don’t Do Itが好きだった。