見ました。少しネタバレ有り。
川谷さん。大庭さんの雰囲気にはぴったりだったと思うんですが、暗い人物にしては声が通り過ぎるのが気になった笑
音楽家っていうのはハマっていたと思うなあ。
徳永さんを見る眼差し、とか。チェロを弾く姿、とか。普段の絵音さんの引き出しのものだなあと感じて。自然でよかった。
いと役の萩原みのりさん。とてもキュートで素敵だった!
正直映画の展開に所々ツッコミながら見ていたんだけど😅(私は割とリアリティのあるものが好きで、あまりにも現実離れした設定とか展開はモヤモヤしてしまうので)
なんだろう、そんなツッコミもいとが画面にいると成立するというか。
いとのひたむきさが、私をこの映画の世界に居させてくれた気がする。まあフィクションにあれこれツッコむのは野暮かもしれないけど…。
あと蓮くんがよかった。最初出てきた時はいけ好かないモブだなあと思ってしまいました、すみません。後半の展開にまた違った風を与えてくれて、いいアクセントになっていた。
人の温かさ、優しさが沢山詰まっていて。最後はうるっとしたな。
徳永さんのチェロ、大庭さんは徳永さんの大切な人に受け取って欲しいけど、その人は受け取りたくなくて。人の幸せは人それぞれだよねっていう意味と私は読み取りました。それをちゃんと尊重してくれたところがよかったです。
大庭さんのセリフ
「なくなったものって自分の中でゼロになるんじゃなくて、ない状態があることなのかな」
哲学ですね。笑
この世に永遠ってないわけで。何かがなくなるって辛いけど人間は喪失と隣り合わせで生きなきゃいけなくて。この言葉とっても大事だと思うんだ。
絵音さんの声が通り過ぎると前述したけど、このセリフの大庭さんのすごく"まっすぐ"さは、そんな絵音さんの声だからこそ説得力があった。
不純物がない、ピュアな声。成人男性に向けての言葉ではないかもしれませんが笑
演技慣れしてないところも、また不純物がなくて、嘘偽りがなくてよかったのかも。
映画に関するインタビュー記事を読んだんですが、ラストシーンは監督が演者と相談して変えたって言っていて。
最後の最後、大庭さんがニコってするの。最初はスマイルもできなかった大庭さんが。より意味のあるラストになっていたと思う。
センセーショナルなものが注目されがちな世の中だけど、こういう穏やかでそっと寄り添ってくれる優しい映画も大切だよね。
なんか心がトゲトゲしちゃいがちな毎日だけどさ。見れてよかったな。
チェロの音色も素敵で、心があたたかくなる素敵な映画でした。
Huluで見れます。